現代中東史抜粋

 

1945年8月13

世界シオニスト会議、ユダヤ人100万人のパレスチナ入国を要求。

1945年8月31

アメリカ大統領トルーマンが、イギリス首相アトリーに10万人の即時入国を要求。

19451020

エジプトほかアラブ3国がアメリカに対し、イスラエル国家の創設は戦争を招くと警告する。

19451213

英・仏政府が、シリア・レバノンからの両国軍隊の漸次的撤退を声明した。

1946年2月4日

シリア・レバノンが、国連安全保障理事会に提訴。

1946年3月22

イギリスが、トランスヨルダンの独立を許可(トランスヨルダン王アブダラーのパレスチナへの膨張政策に暗黙の承認)。

19461231

英・仏両国軍隊の撤退が完了。

1947年4月28

パレスチナ問題で、第1回国連特別総会開く(〜5月15日)。

1947年5月15

国連にパレスチナ調査委員会が成立する。

1947年9月1日

国連パレスチナ調査委員会が、パレスチナの早期独立を勧告する報告書を作成する。

19471129

国連総会、パレスチナ分割案を採択。

19471217

アラブ連盟、パレスチナ分割を武力で阻止すると声明。

1948年9月20

パレスチナアラブ政府が、エジプトの援助でガザに成立する。

194812月1日

トランスヨルダンは、パレスチナアラブ政府の承認を拒否し、東部パレスチナを併合する。

1949年2月24

イスラエル・エジプト間に休戦協定が成立する(第一次中東戦争の終結)。第一次中東戦争=パレスチナ戦争(イスラエルは「独立戦争」と呼ぶ)

1949年5月11

イスラエルが国連に加盟する。

1950年6月17

アラブ5か国(エジプト・レバノン・シリア・サウジアラビア・イエメン)間にアラブ集団安全保障条約を調印する(52年8月23日発効)。

195110月8日

エジプトが、36年8月の対英条約破棄を発表する。

19511017

スエズ運河地帯でゲリラ戦が始まる。

1952年1月4日

イギリス軍が、スエズ運河を封鎖する。

1952年1月19

イギリス軍とエジプト軍が、イスマイリアで再衝突する。イギリスは艦隊に出動を指令する。

1952年7月23

エジプトで、自由将校団のクーデター(指導者ナセル)が起きる。

(7月26日国王ファルークが、王位をアーメット・ファド王子に譲り亡命する。9月7日ナギブ内閣が成立)

1953年6月18

エジプト革命評議会が、共和国樹立を宣言する。ナギブ将軍が初代大統領兼首相に就任する。

1954年2月25

エジプト大統領兼首相のナギブと革命評議会の対立が決定的になる。(4月17日ナギブが首相を辞任し、4月18日ナセル政権が発足する)

1956年6月13

イギリス軍が、スエズ運河基地からの撤退を完了し(1882年から駐留していた)、イギリスの支配が終わる。エジプトが正式に運河を接収する。

1956年6月23

エジプトで、共和国憲法が国民投票で採択され、民政に移行する。初代大統領としてナセルを選出する。

1956年7月26

ナセル大統領が、スエズ運河の国有化を宣言する。7月31日にスエズ運河航行の自由を保証する。

1956年8月3日

英仏首相が、スエズ運河国有化問題で、必要なら武力を行使すると声明する。

1956年8月16

第1回スエズ運河国際会議が開かれる(〜8月23日)。8月18日、ナセルが国際管理案を拒否する。

19561029

イスラエル軍がエジプトに侵入し、スエズ戦争が始まる。翌30日、英仏軍がスエズ運河に進撃する(第二次中東戦争=スエズ戦争。イスラエルは「シナイ作戦」と呼ぶ)。

195611月5日

イスラエルとエジプトが、国連のスエズ停戦決議を受託する。

195611月6日

英仏軍がポートサイドを占領する。英仏は、国連警察軍の監視を条件に停戦に同意する。

195611月7日

国連緊急総会が、英仏・イスラエルのスエズ即時撤退要求決議を採択する。

1121日、国連警察軍がポートサイドに進駐を開始する。

1222日、英仏軍が撤退を完了する。

1957年1月19

国連総会が、イスラエル軍の5日以内エジプト撤退を決議する。

3月4日、イスラエル軍が撤退を開始する。

3月6日、国連軍がガザに入る。

4月26日、西側船舶が、スエズ運河航行を開始する。

1957年1月19

エジプト・シリア・サウジアラビアが、「アイゼンハワードクトリン」に反対を表明する。

1957年1月21

イラン・イラク・トルコ・パキスタン(バグダット条約4カ国)が、「アイゼンハワードクトリン」に賛成を表明する。

1957年1月31

英・仏両国軍隊の撤退が完了。

1958年2月1日

エジプトがシリアを合併してアラブ連合共和国が成立する。

1958年5月10

レバノンのトリポリで、民族主義者の反米暴動が起こる。

5月12日、全国的な武力反乱に発展する。

6月2526日、ベイルートで市街戦。

1958年7月15

アイゼンハワー米大統領が、レバノン出兵の特別教書を発表し、米海兵隊がレバノン上陸を開始。

7月17日、イギリスがヨルダンに派兵する。

1958年8月20

国連緊急総会にアラブ10カ国が、レバノン・ヨルダン問題についての中東平和共同解決案(領土保全・主権尊重・不可侵・不干渉)を提出する。

8月21日、国連総会が全会一致で可決する。

19581019

米軍がレバノン撤退を開始する。1025日に撤退完了。

1961年9月28

シリアで反エジプトのクーデターが起きる。9月29日、クズバリ新政権がアラブ連合脱退を表明する。

 

1967年6月5日

アラブ諸国・イスラエル間に戦闘が始まり、第三次中東戦争になる(6月5日〜6月10日)。

6月6日、イスラエルがガザを占領する。

6月7日、イスラエル軍が、シナイ半島を制圧する。

1967年6月6日

国連緊急安保理事会が、中東戦争の停戦決議案を可決する。

英・仏両国軍隊の撤退が完了。

1967年6月8日

アラブ連合が、国連停戦決議の受諾を通告する。

6月9日、シリアが国連停戦決議の受諾を通告する。

1967年6月11

シリアが戦闘を停止し、中東戦争が終わる。

1967年6月29

イスラエルが、新旧エルサレムを1市に統合する。