７月10日

「テポドン２」が、私の頭の上に落ちたら困りまする。しかし、インドも同じくミサイルの実験をやっちゃったし、アメリカも昔は何回もやってきたわけだ。それをいけないというのは、当方の都合の主張でしかない。

核も拡散はよくないけど、既存の核を認めて開発だけを悪者扱いするのは、本当は道理があいませぬ。既存の核にも懲罰が欲しいものだ。「核拡散防止条約」は、持たぬ国にとっては善意丸出しの条約だが、核を持つ国にとっては自分に都合のよい悪意丸出しの条約である。

「アメリカのイラン侵略に正当性はなかった」ことは世界の通念になってきたが、歴史は逆転できない。そこで、侵略の正当性を不問に付して今後の歴史が作られようとしている。

アルカイダが現在どうなっているかは知らないけれども、彼らの出発点は、イスラエル−パレスチナ問題だった。アメリカがイスラエルを支持し、イスラエルがパレスチナを軍事で押さえ込むアラブ情勢には何の変化も起きていない。パレスチナが押さえ込まれてしまうからこそ怨念が蓄積する。積み重ねた60年の歴史の誤謬。第２、第３のアルカイダが出現する素地は当然に育ってはいる。